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vol 4
馬搬ばはんで知る「山の仕事」
2017年4月21日取材

森から間伐材を運ぶ「馬搬ばはん」が、今年も「北清の森」で行われました。西埜(にしの)さんと一緒にやってきたのは、11歳のオスのばん馬ヤマさん。子どもたちが見守る中、力強く丸太を運んでくれました。

馬搬で知る「山の仕事」

昨年から「北清の森」で間伐材を運ぶのに行われているのが、人と馬の共同作業「馬搬」です。急斜面や入り組んだ山道が多い北清の森では、重機を入れる道をつくるには自然を壊さなければならず、森を守り、自然と共存するという趣旨に反するため、選んだのが昔から木こりたちが行ってきた、馬そりで木材を運ぶ馬搬でした。

前回に引き続きお願いした木こりの西埜さんと共にやってきたのは、去年まで「ばんえい競馬」で活躍していたばん馬の「ヤマさん」です。11歳のオスで、その体重はなんと約900kg。ばんえい競馬は、最大1トンもの重い鉄そりを曳いてパワーとスピード、持久力を競うレース。まさに北海道の開拓に欠かせなかった馬搬から生まれた競馬なのです。

今回は小学校1年生から4年生の学童スクールの子どもたちが作業を見守ります。恵庭幼稚園をはじめ、地元の子どもたちの学びと遊びのフィールドとしても開放している北清の森では、こうした地域学習の場も増えてきました。

急な斜面を、そりに積んだ原木を曳きながら力強く降りてくるヤマさんの姿が見えると、子どもたちは大興奮です。文字どおり人馬一体となって、急勾配や曲がりくねった山道を下っていく技術は、まさに職人技です。

馬搬は、森を傷つけることもなく、また重機などに使うエネルギーも不要と環境面でも大きなメリットがあります。それは北清建設が掲げる家づくりにも共通する考えです。

大仕事を終えたヤマさんは、子どもたちの手からエサをもらってひと休み。子どもたちは、間近で見るばん馬の巨体におっかなびっくりしながら、ヤマさんに話しかけたり、触れてみたりと、貴重なふれあいを楽しみました
目の前を通過するヤマさんと馬そりに子どもたちは大興奮。複雑な地形の山道を、重たく長い間伐材を乗せたそりを曳きながら下るには、馬のパワーはもちろん、馬を操る木こりの高い技術も必要不可欠です